みなさんは気軽に異性を厳選して遊ぶアプリ、マッチングアプリ使ったことありますか？
僕は、マッチングアプリなんて昔の出会い系サイトと同じで、サクラだの業者だのそういうのが山ほどいて、もし仮に出会えたとしても美人局とか、僕のような弱者男性を巧く騙してお金を巻き上げる目的の人間が悪意マシマシでやっていると思っていたのですが、
どうやら最近マッチングアプリはかなり世の中に浸透しているようで、登録していても「ヘ〜マチアプやってんだ」くらいにしかならず、コンビニ行くとゲームの課金カードの横にマッチングアプリの課金カードがぶら下がっているほど。
しかも、Twitter（現X）の女性フォロワーは、実際にマッチングアプリで男を捕まえてお付き合いを始めていて、その男性と会うたびに惚気ツイートをばら撒いて周囲の異常独身男性を威嚇しまくっています。
『女だから出会えるんだろ』などと決めつけてマッチングアプリを始めないのは簡単。実は僕もそう思っていた時期もあったのですが、冷静に考えてみるとその相手の男性は女性フォロワーと出会えてお付き合いできているので、男でも出会えるということになってしまう。
僕も一応ホモ・サピエンスの両親から生まれてきた生き物なので、どうしても女の人と出会い、お付き合いしたいと思ってしまう時期があります。しかし、メイドカフェでお金を払ってありえん歳が離れた若い女の子に会話していただいているような生き物は、異性との出会いなんて全くと言って良いほど無い、無い、無い、本当に無い。
そこでマッチングアプリ。インターネットでゴニョゴニョして女を漁るのです。思い立ったらすぐ行動！それ以外何も取り柄がない僕は、とりあえず適当なマッチングアプリに登録して女の人と出会う、というのが今回のお話。
ちゃっちゃか出会って、お付き合いして、今まで僕のことを「変だ」と言ってきた人間たちをギャフンと言わせてやるぞ！！！！
0.登録
アプリをインストールして最初に出てくるのは、色々なサイトにあるようなログイン画面で、とりあえずメールアドレスを入力して登録。メールアドレスが実在して本人が使用しているメールアドレスであることを確認するためか、実際にメールで送られた内容を入力しないと先に進めない仕様でした。
メールアドレスや免許証などの身分証明書をアップロードして年齢確認、本人確認を済ませて、プロフィールを埋めていく作業をします。
プロフィールに登録した内容はこんな感じ。
……本当に出会う気あるのか？ってくらい正直に書きました。嘘ついて出会ったとしてもそれは本当の出会いではないと思っているし、本当にめんどくさくて取り繕う気とか無いし、これで無理と思うならいいねしなくて結構ですと思いながら書きました。
なんて言ってますが、メイドカフェのことだけは書きませんでした。オタクってだけでキモいのに、メイドカフェに行ってるキモ・オタク君のことなんて誰も選ばないと思ったので。
1.漁る
操作方法は最初に一瞬だけ出てきますが、僕は説明書を読まないで捨てるタイプなのでチュートリアルを一瞬で消して本番画面にきました。
この手のアプリは、それっぽい人がいたら『いいね』、そうでない場合は『次の人を表示』を繰り返すだけで、『いいね』はソシャゲの『石』のような課金アイテムとなっています。
初回登録で〇〇個、ログインボーナスで〇個とかそういう感じで、毎度購入しなくてもある程度はいいねができるようになっていて、「もっといいね送りたければ金を払え」というシステム。
しかも、金がかかるのは男だけで、女はいいねとかなんでもかんでも無料でできるらしい。
操作
基本的な操作は、画面に人間の写真がかなり大きく表示されているのを左右にスワイプしていくだけ。『いいね』のときは右、『次の人を表示』のときは左に投げていくのですが、チュートリアルを最速で閉じた僕は何もわからず、『望まぬいいね』を十数回送り続けて石を無駄遣いしてしまいました。本当にふざけないでほしい。石返せ、石。
こういうアプリ、だいたい女性は9割以上『次の人を表示』して、男は自分が許せるギリギリ以上であればとりあえず『いいね』を送るみたいな流れがあると友人から聞いたのですが、僕は無理してまで出会おうとは思っていなかったので、業者とか、サクラとかそういう「お前絶対実在しないだろ」ってのを含めて8割くらい『次の人を表示』していました。
見た目キモいくせして相手の容姿にだけはやたらと厳しい身の程知らずキモオタク君になってしまいすみませんでした。
2.メッセージ
手順1で『いいね』を送り、相手からも『いいね』が飛んできて初めて相手の女性とメッセージのやり取りができるようになるみたいなのですが、ビジュ最悪の妖怪である僕は、『いいね』を送っても誰からもいいねされず……大体50回いいねして、1回返ってくるかどうかという世界。
「これじゃただの女性経験無し童貞高望みキモ・オタク君じゃないか」などと思いながら毎日ぽちぽちマッチングアプリしてました。女性経験無し童貞高望みキモ・オタク君、ほとんど間違っていないけどね。
なんか知らんけどマッチングした
マッチングアプリ始めてから２、３ヶ月経過した頃、だいたい漁り尽くしてマッチングしても会うまで行かず、ちょっとめんどくさくなってきたので違うマッチングアプリ始めようかなと思っていた頃、以前適当に『いいね』した女性から『いいね』が返ってきて、いいねされた瞬間にメッセージが飛んでくるという「「事件」」が発生。
っしゃああああ！！！！今まで僕をバカにしてきた人間ども糞食らえ！！！！そりではお先失礼しま〜つ！ほなまた^_^
が、などと騒ぎ倒して、メッセージを開こうとした瞬間……
「メッセージの開封・返信には有料登録が必要です。6ヶ月なら半額💓」
う〜ん、冷めた。現実って残酷だ。
本当に一瞬で冷めた、なんだこれ、おもんな。無料会員に適当なメッセージ送って開封させたいだけのサクラかよ。などと思いながら素直に3ヶ月プラン課金して、開封。
気になる中身は……
以上。
「あ」
です。
「あ」。
これだけ。
は？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢
俺の1万円は、「あ」で消えたの！？！？！？！？！？！？？！！？！？！？！？！？！？金返せよ本当に、なんだこいつ腹立つな💢💢💢💢💢💢
ということで、元はしっかり取ってやろうと思い、ちゃんと返信しました。
マッチングありがとうございます！
こあちぇるって言います、〇〇〇さん可愛いなと思っていいねさせていただきました！
というと、しっかり日本語が返ってきて、ちゃんと何往復かメッセージさせていただきました。
3.会う約束
毎日ログボ回収して、悪戯のような1文字メッセージを開封するためだけに1万円も課金して、メイドカフェ帰りに電車の中でアプリ内メッセージを丁寧に返信していても、実際に会うことになったのは結局この女性一人だけ。
他の人なんて丁寧にそれっぽく返信しても返してくれなくなることが多いし、めんどくさくなって僕も返さなくなったりするし、こればかりはしょうがない。
何度か通話をしたり、メッセージのやり取りをする中で、「これは会う流れになるんだろうな〜」っていうところに僕が「実際に会ってお話ししませんか」と僕が送ったのがきっかけで、相手も全力で乗っかってきたので会う約束が成立してしまいました。正直こんなことになるなんて思ってもいなかった。
場所は相手の都合で外はちょっと……ということで、よくわからないけど僕の家で会うことになり、東京近郊の駅で待ち合わせて、僕の家に向かうというマッチングアプリで出会った人間との初回デートとは思えない内容に。
恐怖感とかは特になく、怖いというよりは期待がデカくて、胸も身体もいろいろなところを膨らませすぎて一人で死んでいました。
4.会う日
色々なところを膨らませること2日、会う日になりました。オタクなので、お金を払わずに女の人と会うのは27歳にして人生で3,4回目くらい。
本当に女の人が来るのか、ちゃんと写真通りの人がくるのか、後ろから刺されたりしないか、知らない男の人に因縁つけられてお金巻き上げられたりされないか、家を特定して何か悪いことするのが目的なのか、珍しく不安すぎて頭バグりそうになっている中、無限に乗り換えして一生電車に振られて辿り着いた地球の裏側かよってくらい遠い首都圏の某駅。この駅でアプリの女性を待ちます。
普段友達との約束には平気で30分〜8時間遅刻する僕がなんと待ち合わせ5分前に到着しました！早すぎ！えらい！やればできる子！
相手より早く着くことに成功し、服装や髪型など見てわかる特徴をお互いに言って、ついにご対面。
「あっ、あのっ、◯◯◯さんですか……？」
普段コミュ障で自分から話しかけに行くなんて仕事ですら滅多にしない僕が初対面の人間に話しかける歴史的瞬間。ガッチガチに緊張してるのと、違ったら逮捕という恐怖感、あの感覚は本当に忘れられない。できれば二度と経験したくないかも。相手から来い。
で、相手の見た目はもう、
最高！！！！
今までお金を払わずに会ってきた人の中で一番可愛いかもしれない、それくらいだった。オタク君なのでやっぱり髪は黒でロングが好き。
で、僕の家へ向かい、御致しさせていただきました。
5.連絡先交換
順序がバグっているところにマッチングアプリを実感しつつ、世界平和以外何も考えられない賢者な状態で、僕の最寄駅まで送ってその日は解散。
家を出る前、世界平和を考えながらLINEの交換を済ませていました。
6.普通デート
初手致しという最悪な始まり方をした僕ら、そろそろ普通デートしてもよくない？となり……
普通に普通のデートをして、健全に解散というのを何度かしました。
相手が20歳以上とはいえ、2000年以降に生まれている人で、ご職業がフリーターということなので、基本的に僕が多めに出しました。何があっても絶対女には貢がない僕が、デート代を多く出すというとんでもないことをしていました。最初くらいはいい顔したいしね。
7.別れは突然やってくる
でも、納得いかないことが多すぎたのと、お互いに会う時間を作ることができず、1ヶ月経たないうちにギスギスするようになり、数少ない友人に愚痴りまくっていたら「女の人はいっぱいいるし、そんな我慢するよりもさっさと別れて次行った方がいい」というそれっぽいアドバイスを受けて、別れることを決意。
相手がどう思っていたかわからないのですが、よきタイミングで絶対別れてやろうと思っていたところに、すごく良さそうなタイミングがあってそこで「じゃ別れましょう」と言って無事別れることに成功しました。
愚痴にお付き合いいただいた数少ない友人のうち、インターネットで関わりが無い人達に「絶対ほかに男がいる」とか言われてましたが、多分そうだったと思う。
マチアプなんて……
出会いっていうのは巡り合わせで、アプリをぽちぽちする程度でどうこうできるようなものではないなって思いました。
マッチングアプリに高い金払って、どんな人かもわからない人と無理やり会話続けるために話題ひねくり出して、ありえん苦労してまで出会ってもこれじゃ正直タイムパフォーマンス悪すぎるのでもうマッチングアプリはしません！！！絶対に！！！！！
ご対戦ありがとうございました！
